12.29.2011

iPod touch/iPad活用Note:XGPS150の使い勝手

2011年12月現在、iPod touchやiPad Wi-Fiモデル向けの小型GPSアクセサリが続々と登場している。これらは、すべてApple社の認定ハードウェアを取得しているため、従来のように脱獄する必要がない。GPSロガー定番のM-241を所有していたが、脱獄の不安もあり、なかなか実行できずにいた。家族旅行を明後日に控えていた時に、今は脱獄不要の記事を見つけてしまい、XGPS150を勢いで購入してしまった。


各商品の主な仕様

海外サイトを含めネットで調査した結果、口コミの評判では、Dual XGPS150>Bad Elf GPS-1000>>>GNS 5870 MFIという状況であった。GNSは、電源操作部がタッチパネル式のため誤動作が起きやすいというのが評価を下げている主な理由。Bad Elfは、初回のGPS捕捉時間に120秒かかるのがマイナスポイント。Emprum UltiMateは、5Hzという高速記録が可能なモデル。コンパクトサイズで魅力的だが日本未発売のため、今回は購入対象から外した。

 XGPS150は全ての項目のバランスが良く、セパレートタイプでは最も無難なモデルと言えるだろう。

No. 型名 重量(g) バッテリー(hr) GPS捕捉時間(s) GPS Channel(chip set)
(参考) iPhone 4S 140 (1420mAh) - 55(RTR8605)
iPod touch 4G 101 (930mAh) - -
iPad2 Wi-Fi Model 601 (6600mAh)
-
HOLUX M-241 65 12 36 32(MTK GPS)
1 Bad Elf BE-GPS-1000 59 - 120 66(MTK3329)
2 Emprum UltiMate *日本未発売 8.5 - 35 51(MTK GPS)
3 GNS 5870 MFI  47 10 60 32(MTK3318)
4 Dual XGPS150 49 8.5(680mAh) 30 65(SkyTraq GPS)

 購入後、最初に使用したのが上越新幹線。HOLUX M-241の速度表示で子供達と一喜一憂したあと、満を持してMap Fan with XGPS150を登場させた。




 滑らかにスクロールする地図。進路方向に分岐が見えたら、子供達にどっちに進むかクイズを出したりして、とても楽しい一時となった。すごいぞMap Fan with XGPS150!

 しかし、喜びもつかの間。

 長いトンネルで停止するMap Fan。後で調べて分かったことだが、Map FanはGPSを受信できない時に補正する機能がない。また、オフラインで目的地を検索する機能も無いようだ。カーナビのようにアプリが進化するのはまだ先か。

 XGPS150の使い勝手としては、気になる点が3つあった。

 ひとつめは、GPSを受信できないまま目的地に到着してしまうことがあった。これは、アプリ側の問題であることが多く、XGPS150のStatus Appで位置情報を確認後にGPSアプリを一旦閉じてアプリを再起動すると改善する。2つめは、XGPS150はマルチペアリングに対応していない。大画面で見たい時はiPad、気軽に携帯したいときはiPod touchを使いたい。ペアリングは自動的に行われるので、例えばiPod touchからiPadに切り替える場合は、以下の操作が必要になる。(切り替え方法が分かってしまえば大した問題ではないと思う。)
  1. iPod touchの設定>一般>Bluetooth>オフにスワイプする*
  2. XGPS150のBluetoothランプが点滅に変わる
  3. iPadの設定>一般>Bluetooth>XGPS150をタップする
  4. XGPS150のBluetoothランプが点灯に変わる

    * iPadの近くにiPod touchが無ければ1の操作は不要
3つめは、バッテリーについて。マニュアルには、使用中の注意としてXGPS150とBluetooth接続する機器との距離が広がることで、バッテリーの消費が増加するとの事だ。最大で8.5時間とあるが、使用環境によっては動作時間が短くなることが予想される。特にiPod touchと組み合わせて使う場合は、予備バッテリーがあると安心だろう。



 XGPS150は、屋外であればかなり正確に位置情報を取得できる。iPad2 Wi-Fiモデルは、大画面かつ電子コンパスに対応しているのでMap Fanとの相性はとても良い。Map Fanは、今後のアップデートで最強のモバイルナビアプリとして進化を期待したい。

 iPod touch with XGPS150は、出張時の位置確認やNike+GPS, RunkeeperといったGPSロガーアプリとの相性が良いと思う。これまで未開拓の分野だったので、これから色々と試してみたい。今回、XGPS150を使ってみて、単独でも使えるHOLUX M-241の良さを再認識した。カバンにぶら下げても絵になるし、eneloopが使えるところも良い。後継機種は、ぜひApple社の認定ハードウェアを取得して欲しい。

 まぁ、XGPS150を買ったばかりなので、しばらくは登場しなくてもいいのだけれど。


2015年5月6日更新

 XGPS150の後継機として、重量以外は同じスペックの「XGPS150A」、上位モデルの「XGPS160」が登場した。XGPS160は、XGPS150の使い勝手はそのままに最大5台のBluetooth接続とGPSロガー機能が追加されている。が、海外のAmazon.comの評価数はXGPS150A(427)>XGPS160(103)となっている。

No.型名重量(g)バッテリー(hr)GPS捕捉時間(s)GPS Channel(chip set)
1Dual XGPS150498.5(680mAh)3065(SkyTraq GPS)
2Dual XGPS150A518.5(680mAh)3065(SkyTraq GPS)
3Dual XGPS1607110(1400mAh)29(Warm 25)99


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